【札幌 弁護士コラム】依頼者と弁護士の関係の4つのモデル

【札幌 弁護士コラム】依頼者と弁護士の関係の4つのモデル

東京出張に来ております。

メインの用事は今日のセミナーなのですが、昨日、一昨日とこちらの皆様と交流を図らせて頂いておりました。

 

さて、最近医療系のお仕事の話を頂いたので、医療と法について本を読んで勉強しています。

その本の中で出てきた話として、医者が患者に対してどのように接するかということについて4つのモデルがあるという話がありました。

 

1.パターナリズムモデル:医者が患者に対して「こうするべきだ」と断定するモデル

2.審議モデル:医者が患者の意向を汲んで対応するが、医者がおかしいと思うことは議論をしていくモデル

3.解釈モデル:医者が患者の意向を聞き取り、合理的と思われる範囲で解釈をして方向性を決めるモデル

4.情報提供モデル:医者は患者に対して情報を提供するだけで、意思決定は患者に委ねるモデル

 

このうちどれが最適かということについては議論のあるところですが、最適な治療結果を出せるのはどれか、医師が説明義務等の義務を満足できるのはどれか、患者の納得感が高いのはどれか、といった観点から比較されることになります。

 

このモデルは弁護士業に関してもそのとおりに当てはまるように思われます。

例えば訴訟に関してよくある話で、判決をもらいに行くのか和解を求めるのか、という点について、判決を得れば勝訴の見込みが高いが、判決通りに金銭が回収できるかはっきりしないような場合、和解を求めるかどうかということが問題になります。

このような場合、各モデルに従うと、弁護士は以下のような言い方になります。

 

1.パターナリズムモデル:「判決をもらっても回収が難しいので和解を進めましょう。」

2.審議モデル:「判決を受けて全額回収を目指すご意向は理解しました。判決が出た場合で任意に支払いが受けられないときは強制執行をしなければなりませんが、相手方の預金口座がどこにあるか等は把握されていますか。」

3.解釈モデル:「判決を受けたいということですが、ご趣旨としては極力回収金額を高くしたいということだと理解しました。判決の場合は確かに額面上は高額になりますが、実際的な回収可能性を考えると和解のほうがご意向に沿うように思います。」

4.情報提供モデル:「判決の場合には強制執行が必要となる場合があり、それには別途費用がかかります。また、回収できない可能性もあります。和解の場合には金額を下げたうえで任意に支払いを求めることになりますので、その通りに履行される可能性が高くなります。どちらの方法が望ましいでしょうか。」

 

弁護士についてもどのモデルが最適かは議論のあるところでしょう。

しかし、弁護士が最適のサービスを提供しようと思えば、依頼者の性格によって4つのモデルを使い分けるべきではないでしょうか。

逆に依頼者側からしても、依頼した弁護士のモデルが合わないように感じたら弁護士を変えるというのも1つの選択肢になるのではないでしょうか。

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