【札幌 弁護士コラム】デマゴーゴスとならないために:経営者としての情報の捉え方の甘さ

【札幌 弁護士コラム】デマゴーゴスとならないために:経営者としての情報の捉え方の甘さ

北海道では徐々に震災からの復興が進んでいるようですが、食料品の供給などはまだまだ不十分なようです。
また、余震の恐れもまだ完全になくなっているわけではなく、不安な日々が続いています。

今日の話題は少し厳しめな話です。

今回の震災で気になったのは、やたらと非公式情報が流れてくるということです。
例えば、「知人の消防署員が…。」とか「親戚の自衛隊員が…。」とか「友人の気象庁の職員が…。」などといったリソースが不明な情報がSNSなどで流れてきました。
その内容というのも「6時間後に携帯の電波が止まるようです。」とか「もうすぐ全戸で断水します。」とか「今日の○時までに大きな余震が起きます。」といった不安をあおるようなものです。

どの災害でもこのような情報が回るのかも知れませんが、いざ経験してみると考えさせられるものがあります。
もちろん愉快犯としてそのようなデマを流す人はけしからんわけですが、それを安易に拡散するというのも大きな問題です。

私は経営者のコミュニティーなど多数に所属しているのですが、それなりの会社の経営者ですらそのような情報をせっせと拡散している様子をみると眉をひそめざるを得ない気持ちになります。
もちろん、人を混乱に陥れようとして拡散しているわけではないのですが、善意でやっているとしてもその結果について責任を持とうとしない態度はどうかと思うのです。
そもそも情報を得た場合にそのメタ情報を確認するいわゆる「裏取り」もしないで情報を信用するというのは、何らかの目的を持って行動し、リスクを回避しようとする原理からは考えられないことです。

そして物事は一事が万事といいますが、このような情報に対する考え方に甘い経営者は震災に関する情報だけではなく、普段の経営についても同様の動きをしていることが容易に想像されます。
経営においても少し儲かるような話が出てくればすぐに飛びつきますし、リスク情報が安易に信じ込みますし、ある情報の背景を深く考えもしないという態度に出てきます。
そのように情報に対して「ザル」であることを前提として正確な意思決定ができるはずもありません。

今回の震災は1つのきっかけに過ぎませんが、今回のデマの拡散を通じて情報に対する考え方を考え直す必要があるのではないでしょうか。

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