【札幌 弁護士コラム】環境が人を作る

【札幌 弁護士コラム】環境が人を作る

先日、スキージャンプ界でレジェンドといわれている葛西紀明選手の講演を聞きに行きました。
葛西選手はご案内のとおり冬季オリンピック8回出場、40代後半を迎えた現在も現役を続行している選手です。

お話の内容としては、葛西選手の生い立ち、貧しい家庭に育ったこと、地元の選手との間で切磋琢磨しつつ成長していったこと、それぞれでのオリンピックでの思い出、練習や試合での大けがのこと、そこからいかに恐怖心を拭い去ったかという過程など、90分間程度のお話でしたが全く飽きることなく聞かせてもらいました。

その中でも私(荒木)が一番印象的に思ったことは、スキージャンプ競技のオリンピック選手の出身が北海道の上川郡に集中しているということでした。
話の中で名前が挙がっただけでも、岡部孝信、原田雅彦、伊東大貴、高梨沙羅、伊藤有希など名だたる選手が名を連ねています。

もちろんこのことは、たまたま才能のある選手がたくさん出てきたという見方もできるでしょうが、ここまで有意な集中が見られるとすると、やはり環境が整っているということは無視できません。
ここでの環境というのは、スキージャンプ競技ができる施設が整っているという意味と、周囲に強豪選手がいるという意味とがあります。
前者については選手のレベルでは何ともしようがなく、ある意味運任せの部分もありますが、後者については個人の努力で何とかできるものであるといえます。
「近くに強豪選手がいるかどうかなんて、それも運じゃないの?」という考え方もあるでしょう。
たしかにその面もありますが、一度接触を持った強豪選手をライバル視するかどうかは優れて個人的な問題です。
そこでライバルと思って切磋琢磨しようとする空気感が生まれているからこそ、これだけの選手が育ったといえます。

これはスキージャンプ界ならずとも一般社会にもあてはまります。
生まれた家庭なり、最初に入った会社なりはある意味で運の要素もありますが、そこで何を考えて生活するかは個人の問題です。
そして環境として家庭なり、会社なりが自らにとって不適当なものであったとすれば、それを変えるべく努力をすることができます。
1から10まで全ての環境を変えることは難しいかもしれませんが、全く環境が変えられないという状況は本来的に存在しないはずです。
環境を整備することに意識を向け、環境をコントロールしようとすることが、自らを成長させる第一歩となるのではないでしょうか。

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