【札幌 弁護士コラム】セミナー、研修から学びを深める4つの手順とは

【札幌 弁護士コラム】セミナー、研修から学びを深める4つの手順とは

皆様はセミナーや研修をどのように受けていらっしゃいますか。

単に聞くだけ聞いたり、終わってから「イイハナシダッタナー」と言っていたりするだけではその効果は半減しているといえるでしょう。

本当に効果の出るセミナーや研修の受け方とはどのようなものでしょうか。

 

一昨日から鹿児島に入り、知覧研修に参加していました。

知覧研修とは、戦中に特攻隊の基地があった知覧(南九州市)の旅館(当時は食堂)を訪ね、そこの女将さんのお話を聞いたり、特攻隊にまつわる遺跡や施設を巡って当時に思いを致し、これからの生き方を考えたりするという研修です。

この研修の内容についてはいずれ触れたいと思います。

 

そんな研修に参加してきたのですが、一般論としてセミナーや研修の受け方について改めて考えたので今日はそのことについて少々お話をしたいと思います。

私は年間でいうと100回以上はセミナーや研修に参加しています。

中にはすごく面白くためになるものもありますが、中には途中で帰ろうかな…、というものもあります(実際に帰ることもあります。)。

しかし、面白くてためになるものであっても受け方を間違っていると実生活、実業務に活かせないものです。

 

私が思うにはセミナーや研修の受け方として有効なのは以下のプロセスを踏むことではないかと思います。

 

(1)知る

(2)感じる

(3)考える

(4)行動する

 

というものです。

 

まず、(1)知る、というのはある意味では当たり前のことで、普通は知識やノウハウを手に入れるためにセミナーや研修に参加するものです。

新しい知識やノウハウが語られるようなセミナーや研修であればそれだけで価値があると言えるでしょう。

しかし、セミナーや研修に数多く参加されている方であればお気づきかも知れませんが、「何かこの話別のセミナーでも聞いたなー。」ということがあります。

それはそのはずで、ある程度正しいことを語っているセミナーや研修であれば内容が似通ってくることは当然です。

その中で「1つでも2つでも得るものが十分」という心構えでいけば、得るものがあり、実際に1つでも2つでも得るものがあればセミナーや研修に参加したことは正解であると言っていいのだと思います。

 

次に(2)感じる、というプロセスが必要です。

上記のとおりセミナーや研修を「知識やノウハウを得る場」とだけとらえている方は、その効果が十分に得られないことがあります。

それというのも、人はやはり感情による力が強く、感情と紐づけられていない知識やノウハウは定着しないからです。

また、知識やノウハウが実際に活用できたとしてもその効力は常に陳腐化のリスクにさらされているのであり、いつか使えなくなる段階がくるからです。

このことを踏まえるとセミナーや研修の中でいかに感情が動かされる瞬間を作れるか、言い換えれば「!」や「?」と感じる瞬間を持てるかが有用な効果を得るために必要です。

このためにはできれば事前に関連する分野の図書や講師の書いた書籍を読んでおくことや、インターネットで調べる程度で構わないのでその分野に関する一定の知識を得ておくことが必要でしょう。

そうすることで、セミナーや研修の中で出てきた話で「これは知らなかった!」と思ったり「これは本で書いてあったのと違うのでは?」という疑問が湧いたりして有効な時間とすることができます。

 

(3)考える、とはセミナーや研修で知り、感じたことを自ら(又は第三者)に当てはめられるかどうかを検討することです。

即座に当てはめられるのであれば、それを直ちに活用することができます。

当てはめられなければどうするかですが、ここで短絡的に活用を諦めてしまう方が多いように思われます。

しかし、セミナーや研修はある程度ターゲットを絞って話すのが普通ですが、そうはいっても全員に当てはまる話をするなどということは到底不可能です。

このため、聞き手側で編集、加工、工夫して利用することが求められます。

まず考えられる方法が一旦、情報を抽象化して捉え、それを自分に当てはまる形で具体化することです。

例えば、私の業務でいえば、専門は企業法務ですが、セミナーで「交通事故事件における弁護士特約(交通事故の被害者の弁護士費用を保険で賄うという制度)によって交通事故関係での弁護士への依頼が増加している」という情報を得たとする場合、直接的に企業法務に関係ないものですが、「企業法務に関して使える保険はないか」という風に考えることができます(実際に事業上の事故のような案件で保険会社から着手金を頂いている事件があります。)。

このように(又はもっと抽象化したレベルで考えることにより)、即座に使えないじょうほうでも自分に有効に活用することができます。

 

最後に(4)行動する、ということですが、「行動なくして結果なし」というごく当たり前のことですが、できている方はごく一握りにとどまっているようにも思えます。

とはいえ、人間は怠惰な動物であることも真実ですので、気を抜くとやる気がすぐ萎えてしまうのもまた止むを得ないことではあります。

その怠惰さを乗り越えて行動するためには、まずはスピードです。

セミナーや研修が終わったら(場合によっては途中でも)、「これは!」ということにはまず着手してしまうことです。

もちろん時間のかかる行動もあるでしょうが、少なくとも行動の予定を追加したり、紹介された書籍を購入したり、人とのアポイントを入れたりすることくらいはセミナーの当日でもできるはずです。

一旦、行動を開始してしまえば途中でやめることが許されない状況になるはずですので、あとは惰性ででも行動が継続できるはずです。

 

以上のようなプロセスを意識してセミナーや研修に臨めば、自ずと結果に結びついてくるように思うのですが、いかがでしょうか。

 

 

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